WINの事業プロジェクト
耐震状態センシング プロジェクト
連絡会幹事:WIN副理事長 池田泰久
センシング部会長:㈱aLab代表取締役社長 荒木正之
認証評価部会長:豊橋科学技術大学大学院准教授 増田幸宏
再生ビジネス部会長:ヤシマ工業㈱マーケティング部長 小坂幸彦
設立趣旨
さきの東日本大震災は改めて国民に日本列島が無数の活断層の上にあることを思い起こさせました。このことは、地震の短期予知技術の開発が強く望まれると同時に人工物の崩壊を防ぐ「減災」のための科学技術も強く求められることとなりました。
現在の建築基準法は『設計時基準法』で、完成後のことをフォローするという発想自体がありませんでした。これからは『状態基準法』に変える必要がありますが、継続的に耐震性を評価するためには、センシング技術を活用しなければなりません。
このように日本建築学会会長を務められた早稲田大学名誉教授、(財)建築保全センター理事長の尾島俊雄先生は指摘しています。
そこで本NPOでは「万物は情報を発信する」という理念実現のために、この度、既存の建築物等が発信する情報をセンシングし、建築物の再生・有効活用を行うためのプロジェクトを尾島先生のご指導のもとに発足することとしました。
活動展開
具体的には、建物に対する耐震・劣化などのヘルスモニタリングを行うためのセンサーならびに情報処理、表示、クラウド化などの技術開発を行い、行政とも連携して耐震劣化診断法を開発したいと考えています。
さらに並行して耐震化・断熱化やスマートグリッド化等の次世代ストック再生技術の実証研究等を行いながら、設備、防災、不動産評価、居住者支援、次世代省エネなど個別の有望市場の調査、実証実験も行ってまいります。
このように検討項目は多岐に亘りますので、プロジェクト運営にあたっては、開発・評価・マーケティングを主たる観点とした三部会構成で考えています。